「水のコトブキ」壽化工機ブログ

水処理ひとすじ60年。「水」のことならお任せください。当社からのお役立ち情報をお届けします。

「水は異なもの味なもの」第18回 生命を維持する水(2)

今回も、前回に引き続き生命を維持するための水についてお話しします。

人間は、食べ物を摂らなくても数日間は何とか生きられます。

しかし、水を切らしただけで脱水症状が起きて、死んでしまいます。

人間は体内の水分のうち、2%が失われると喉に渇きを覚え、

10%が失われると危機的状態に陥ります。20%を失えば、命を落とすことになります。

 

体内を循環し、媒体として働く水の量が少なくなることで、体温の調節や、

栄養、酸素を運ぶことができなくなるのです。

 

f:id:KOTOBUKIKAKOKI:20190606161647j:plain

昔、製鉄所の溶鉱炉の前で働いていた人は、

食塩と水を摂りながら作業していたといわれています。

溶鉱炉の前は灼熱地獄のような環境だったため、彼らは大量の汗をかくとともに

塩分も失うため、塩と水を補給しなければならなかったのです。

このとき体の中では、汗をかくことで、体温を一定に保とうとする機能が

働いているのです。

近年は、夏の暑いときなどにこのような状況に陥りやすいといえます。

このようなときに、塩分を補給するためにスポーツドリンクや、

経口補水液を飲むのは、意味のあることです。

水や、塩分の入っていない飲料だけを大量に飲んでしまうと、

血中のナトリウム濃度が薄くなってしまう危険があるからです。

 

f:id:KOTOBUKIKAKOKI:20190606161638j:plain

しかし、スポーツドリンクを習慣的に飲むことには、

少々気をつけなければなりません。なぜなら、スポーツドリンクには

多くの糖分や塩分が含まれており、別段汗をかいていないときには

糖分や塩分などを必要以上に摂取することになるからです。

 

これから、暑い季節になりますが、状況に合わせて何が必要か考えながら、

水分や、含まれる成分を有効利用できるとよいですね。

(終)