「水は異なもの味なもの」第17回 生命を維持する水（1）

地球規模での水循環で述べたように、私たちの体内でも水の循環が行われています。

今回は、体の中で循環し、生命を維持するための水についてお伝えしたいと思います。

私たちの体を構成している物質のなかで最も多いのは水です。

乳児では体重の約80%、子供で約70%、成人男性で約65%、

成人女性で約60%が水です。

また、一般的に年をとるにしたがって体内の水は減るといわれています。

私たちの体のなかで特に水分が多いのは、生命を支える血液です。

血液のうち91%が水分で、その水分を媒体にして体内の細胞の新陳代謝を促し、

病気と闘うことができるのです。

 

人間には、1日2.5Lの水が必要だといわれています。

これは、生命を維持するために外から摂り入れる水分です。

このなかには、食物中の水分も含まれますが、大部分は飲み水から摂ることになります。

また、摂り入れた水分と同じ量の水分を体外に出しています。

体内に溜まった老廃物は、水分と一緒に体外に出されます。

つまり、人間は体内に摂り入れた水を使って活動し、

その結果生じる不要なものを水と一緒に体外へ出しているのです。

この水は、生命維持にとても重要ですが、一気に多くとり過ぎても問題が起こります。

次回に続きます。