「水は異なもの味なもの」第5回 塩素消毒で死なない細菌
日本では現在、水道水は安心して飲めますが、
これを覆す事件もいくつか発生しています。
1996年夏、埼玉県越生(おごせ)町において、住民の約6割で
水道水による集団感染が発生しました。
調査の結果、町営水道が、クリプトスポリジウムという原虫に
汚染されていたことがわかりました。
クリプトスポリジウムは、人や牛、豚、猫、犬などに寄生する原虫で、
感染した人や動物の糞便と一緒に対外へ排出され、感染源となります。
この原虫はオーシストと呼ばれる殻を持っているため、
通常の塩素消毒では死滅しません。
幸い、この集団感染で死者は発生しませんでしたが、
その原因が塩素でも殺せない原虫だったことは、日本の水道界に衝撃を与えました。
厚生労働省は、1996年にクリプトスポリジウムによる集団感染事例を教訓にして、
クリプトスポリジウム等による汚染の恐れがある水道原水を使用する水道事業者等に、
ろ過池、またはろ過膜の出口の濁度を0.1 度以下に維持するよう定めました。
クリプトスポリジウムが多量に混入した水は、わずかに濁る性質があるためです。
水道事業者は、その濁度を維持可能なろ過設備(急速ろ過、緩速ろ過、膜ろ過等)を
整備する必要があります。とはいうものの、原虫の専門家は
「健康被害を及ぼす可能性がある原虫はほかにもあり、
新たな原虫感染症が発生する可能性がある」と警告しています。
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