「水は異なもの味なもの」第21回 温泉水
今回は温泉水についてお話ししたいと思います。
陸地に降った雨の一部はすぐに蒸発しますが、大部分は流水となって海に注ぎ、
また、一部は地中に浸みこんで地下水となります。
火山地帯では地下数キロメートルないし十数キロメートルという、
比較的浅いところに深部から上昇してきたマグマ溜まりがあり、
長い時間 熱を出しつづけており、地下深くなるほど次第に温度が高くなります。
地下に入った水がこれらの熱で温められて温度が上がるとともに、
流動中にまわりの岩石からもさまざまな成分を溶解するなどして、
水質が変化した熱水が温泉水のもとになると考えられています。
このように、火山と温泉は一般に密接な関係があると考えられます。
さて、温泉には、草津温泉や別府温泉のように古くから知られているものから、
村おこしで掘り当てられた町営のクアハウスまで、数多くの種類があります。
ところで、日本の温泉法では、泉源で採取されたときの水温が25℃以上あるか、
あるいは25℃に達していなくても特定の成分が規定量以上含まれていれば、
温泉と定義されることになっています。
したがって、水温が16℃といった低温であっても、
水1kg中にナトリウムイオンやカルシウムイオン、塩素イオンなどの
溶存物質の総量が1g以上、すなわち0.1%以上あれば、温泉と呼ぶことができます。
また、鉄イオンが10mg以上あれば温泉といえるわけです。
これなどは鉄泉といわれますが、白いタオルもたちまち茶色に汚れてしまいます。
次回も温泉についてお話ししたいと思います。
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